そうだ、パチンコを打ってみよう!(唐突)
最近、自分の好きなアニメ『かぐや様は告らせたい』がパチンコ化したらしく、前々から気になっていたパチンコに行ってみることにした。実は、自分の家系はパチンカスが多い。
自分自身もUFOキャッチャーで熱くなって数千円溶かすことがあるので、正直不安でしかない。
だが、こういうのは歳を重ねて中年になってハマった方がタチが悪い。どうせハマるなら若い内がいいだろうと自分を正当化しパチンコ店へと向かった。
いざパチンコ店の前に立つと、変な緊張が込み上げてくる。ここから先に進むと取り返しがつかないような気がするのだ。
ドアの前に立っては退いてを繰り返していると、喫煙所で煙草を吸っているおっちゃんが訝しそうに見つめている。
結局それから数十分思い悩んだ挙句、自分はパチンコ店へ足を踏み入れた。
店に入った瞬間、懐かしい香りが充満している。
そう、これは朝から外出して夜遅くに帰ってきた時の親の香りだ。
ちなみに、その外出がパチンコだと知ったのは中学生ぐらいになってからである。
入ってみて驚いたのが意外に店内が明るく清潔感があることだ。自分の中では薄暗いアンダーグラウンド感のある場所だと思っていた。
それに、そこまで音もうるさくなさそう…とノイキャンイヤホンを外してみた。
うるっっっっっっっさ!!!!!!
急いでノイキャンイヤホンを耳に戻した。
どうやらそこまでうるさくないと感じたのはノイキャン機能のお陰のようだ。
さて、自分の今日の目的はかぐや様のパチンコである。2〜3分店内を歩いていると、目的の台を発見することができた。
Pフィーバーかぐや様は告らせたい
目がチカチカするほどの照明、やけにうるさい効果音、無数に配置された釘、これぞパチンコである。いざ席に座り、千円札を手に取る。あとはこれを左上のサンド(?)に入れるだけなのだが、お札を入れる手が震えた。
「今ならまだ戻れますよ…」
自分の中の天使が告げている。
「ええい!ままよ!!」
自分は天使のお告げを遮り、野口英世を生贄にした。
すると、無数の銀の玉がジャラジャラと流れてきた。これが野口英世の命の輝き…
とりあえず、ハンドルを回すことは知っていたので、ハンドルを軽く捻ってみた。玉は発射されているが、右端まで飛んでいってしまい、また戻ってくる。おかしいなと思っていると
「左打ちに戻してください!!!!」
突然の爆音が流れた。不意打ちに驚いた上に、近くの席の人が自分を一瞥した。きっと「コイツ初心者だな?」と思われているに違いない。初心者丸出しである。
きっと、自分の打ち方がダメだったのだろう。自分はさらに弱くハンドルを右へ回した。
すると、玉がヘソ目掛けて転がっていく。ついに自分のパチンコデビューが始まったのだ!
オタクがパチンコへ行った話 Part②へ続く…
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