最近、よくネットで話題になっている「タコピーの原罪」
自分もTwitterで感想を度々見かけるが、どの感想も地獄を体験したような内容になっており、興味を持った。

彗星の如く皆の話題をかっさらった「タコピー」とはなんぞや。その謎を解明すべく、自分は「ジャンプ+」サイトの奥地へと向かった。

途中から読んでも楽しめるのか、少し不安はあったが、どうやら現時点ではまだ8話までしか出ておらず、更に全話無料で読めるらしい。これならすぐにでも追いつくことが可能だ。

事前に情報を教えてくれたフォロワーさんによると「内容は重い」らしく、緊張しながら読み始めると、なんと可愛らしい絵柄をしている。

もっとゴリゴリな鬱漫画かと思っていたが、これなら大丈夫そうだ…と少し安心しながら読んでいると、いきなりどギツイ描写の連続で驚いた。

いじめや虐待シーンがとても生々しいのである。もはや作者は、実際に被害者に取材に行ったのでは?と思うほどだった。

そして、その描写とは裏腹の可愛らしい絵柄とタコピーの緩さのアンバランスさがまたヤバイ。

おそらく、これがリアリティのある絵柄だったら、途中で読みだすのを止めていたかもしれない。だが、このタコピーは絵柄が可愛いので、まだ少しマイルドになっているのだ。

そして、毎話ごとの予想外の展開の数々。いつの間にか自分は夢中になっており、あっという間に最新話に追いついてしまった。

読んでみた感想としては「地獄なのに先が気になり過ぎる」の一言に尽きる。
よくあるタイムリープものかと思いきや、一番都合の悪いタイミングで過去に戻れなくなるのは斬新なやり方だと思う。しかも、散りばめた伏線が、どれも最悪な形で回収されるというのも特徴な気がする。

また、小学生が幼い知識ながらに犯罪を隠蔽しようとする描写は「夏と花火と私の死体」を思い出した。

人は選ぶだろうが、ハマる人はドハマりしてしまう作品だろう。自分もこれから、TL内の地獄を見た感想者の1人になりそうだ。