とむとむダイアリー

オタクの何気ない日常エッセイ。

オタクの何気ない日常エッセイを綴っているブログです!
暇つぶし感覚で読んで頂けると嬉しいです〜!

仕事終わりにビルを出ると、外の気温の低さに驚いた。今日の自分の装備は長袖Yシャツに長ズボン。薄着と思われるかもしれないが、沖縄は最近までまだ暖かかった。さらに、外ではそこそこ風が吹いている。沖縄の冬はこれが厄介で、気温はそこまで低くなくても、冷たい風が一瞬で体温を奪うのだ。

「飲み物でも買って帰ろう」今日は一日中ペットボトルコーヒーしか飲んでいない。自分は寒さに体を強張らせつつコンビニへと向かった。こういう寒い日はコンビニの中がオアシスに感じる。外よりも暖かく、温かい商品も沢山置いている。何を買おうかと迷いながら店内を巡っていると…

気づいたらアイスコーヒーを買って外に立っていた。
なんでやねん。一日中コーヒーしか飲んでないんだから、普通コーヒー以外を買えばいいのに。いや、百歩譲ってコーヒーなのは良しとして、なぜアイスを買っているのだ。数分前の自分に文句が言いたくなる。

こんな凍えそうな中でアイスコーヒーを飲むのはもはや自傷行為だと思う。しかし、慣れというのは怖いもので、気づいたら「う~ん…アイスコーヒーでいっか!」といつもと同じ飲み物を買っていたのだ。

飲み終える頃にはすっかり体は冷え切っており、寒さに耐えきれなくなった自分は駅に向かって走り出していた。走って体を温めるのだ。意外にもこれが効果があり、駅に着く頃には体は温まっていて少し汗ばむ程度だった。

しかし、12月に入ったばかりでこの寒さ、自分はこの冬を乗り越えることができるのだろうか。

このシリーズを始めから読む→「オタクがパチンコに行ったお話 Part①」

前回の話を読む→「オタクがパチンコに行ったお話 Part④」  


ギャンブルっていうのは質が悪いもので、1度勝ちを味わってしまうと「もっと…!もっと!」と欲とお金を張ってしまう。

初の勝利を噛みしめながら缶コーヒーを啜っていると、自分の中の悪魔が囁いてきた。

「2万円もあるんだからもう少し打てるんじゃないか…?4パチで勝ったら今の倍の額だって夢じゃないぜ…?」

必死に悪魔の囁きを振り払う。それはダメだ、このように欲を出した戦い方は絶対に良くない結果を生む。これ以上この場所にいるのは危険だ…一刻も早くこの場を去らなくては…

気づいたら、自分は再びパチンコ台の前に座っていた。いつの間にここに座っていたのだろう、これがポルナレフ状態なのだろうか。

さらに、いつの間にか台に1万円吸わせている。まだこの時点であれば引き返せるのだが、自分は「玉貸」のボタンを押していた。4パチ1万円勝負である。

初のパチンコでは3000円だったが、今回は1万円もある。これだけあればそこそこな勝負は出来るだろう。気合を入れてハンドルを回すと、すぐにリーチが来た。ハズレはしたものの、運の流れは確実に自分に向いている。

ワンチャン勝てるんじゃないかと淡い期待を抱きつつ回し続けていたが、徐々にヒキが悪くなり、リーチすら起きなくなった。

慣れもあるのか、演出が弱いと退屈なもので、自分は台を見ずTwitterを巡回しながら作業的に打っていた。玉が切れ、再び「玉貸」のボタンを押すと「40(4000円)」と電光文字が浮かんでいた。そう、この数分で6000円も消滅してしまったのだ。

1円パチンコで勘違いしてしまったが、これは4円パチンコ。1000円が消えるのなんて3分もかからない。

「ここまで来たら最後まで打ち切るか…」

そう思った直後、自分自身の思考に恐怖した。普段の自分なら4000円をこんな使い方しない。たぶん、勝ちを知る前だったらすぐに撤退していただろう。だが、1度勝ってしまったせいで、金銭感覚が一瞬で狂ってしまったのだ。

「まだだ…まだ終わらんよ…」

と心の中で呟くものの、その後は熱い展開どころかヘソに玉が入る回数も減り、結果は大惨敗だった。このまま座っていたら残り1万すらツッコミかねない。自分は早足でパチンコ店を退店した。

幸い、残り1万円は使わずに済んだが

投資:5千円
回収:2万円(1万5千円)
追加投資:1万円
最終結果:5千円勝ち


という、微妙な結果となってしまった。確実に、欲を張らなければ気持ちよく凱旋を飾ることが出来た。

あの時引き返していれば…と胸をかきむしりたくなるような悔しさ、背中が焼かれるような後悔が湧いてくる。自分はこの1日でギャンブルの天国と地獄の両方を味わったのだ。正直、初日で負けた時とは比べ物にならないぐらい悔しい。

最終的に回転寿司には行ったものの、後悔からあまり味を感じなかった。


こうして、ついに自分のパチンコデビュー戦は幕を閉じた。大当たりを引いたからもう行くことはないだろう…

嘘である!!!

この男、あれから既に2回パチンコに行っており、2回とも普通に負けている。つまり、勝った額はすべて消滅してしまったのだ。

たった数度の経験で脳を破壊するギャンブル、なんとも恐ろしいものである…皆もパチンコ行く時は気をつけて…

最近話題になっているホラー小説『近畿地方のある場所について』を皆さん知っているでしょうか?カクヨム発のモキュメンタリーホラー小説で、「怖い!」「1人で読まなければよかった」とネットで話題になっています。

ホラー小説好きとして、一体どれほどの怖さなのかとても気になる…!そして先日、ついに本作を購入することができました!この記事では、本作の感想をまとめさせていただきます!ネタバレなしなので、気になった方は是非お手に取ってみてくださいませ!

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情報をお持ちの方はご連絡ください
近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。


あらすじ

著者・背筋氏は、友人の編集者・小沢氏からオカルト誌のライティングを依頼されます。それは、近畿地方のある場所「●●●●●」にまつわる話。「ある場所」とは厳密に言うと「複数地域にまたがったある一帯」を指しており、その場所では数多くの怪奇現象が報告されていました。

背筋氏と小沢氏は、その場所にまつわる怪奇現象を収集・考察していきますが、調べているうちに小沢氏が消息を絶ってしまいます。

少女行方不明事件の週刊誌、読者からの手紙、インターネット匿名掲示板等、一見バラバラに思えた怪奇現象はすべてそのある場所に繋がっていき…

どんな人にオススメ?

自分はホラー小説が好きなのですが、本作は今まで読んだ中でも群を抜いて怖い!どのぐらい怖いかというと「しばらく夜道を歩くのが怖くなる」レベルです。

その怖さを際立たせているのが、圧倒的リアリティ感。実際、自分は読んでいてどこまでがフィクションなのか分からなくなっていました。全部真実なのではないか?そう思わせるほどのリアリティが本作にはあります。

映画『パラノーマル・アクティビティ』芹沢 央『火のないところに煙は』のような、リアリティのあるホラーが好きな方に超オススメしたい作品ですね…!

モキュメンタリーホラー

本作は少女失踪事件の報道誌や読者からの手紙、インタビューや匿名掲示板など、様々な媒体から「ある場所」についての怪異がまとめられています。どれも不気味な内容で、実話と思うぐらいリアリティあるものばかり。

具体的な場所が明言されていないからこそ「どこにあるんだろう?」「実在する場所・モデルがあるのか?」と、もっと知りたい!という好奇心が刺激され、ページをめくる手が止まりませんでした。

実際自分は読み終わった後にその場所が実在するのかとネットで調べまくっていました。いくつかそれらしき場所がヒットしたりするので、1回で2度楽しめる作品でしたね…!

袋とじ

実は本作品、巻末に「取材資料」として袋とじがあります。読み終わった時点で既に恐怖は限界突破しているのに、さらなる恐怖要素を追加している辺り、作者様は読者を怖がらせることに余念がありませんね…!

正直、自分はこの袋とじを開けたのを後悔しました(褒め言葉)
この袋とじを開けるかどうかは、読者の皆様の判断にお任せ致します…

最後に

本作はWEB小説としても無料公開されていますが、個人的には紙の方が読みやすかったのと、袋とじがあったことから、紙で読むのをオススメしたいですね…!

文章だけでこんなに怖い本作ですが、なんと2023年11月27日発売の電撃大王1月号にてコミカライズ版が始まっております。作画は碓井ツカサ氏。漫画内では少女失踪事件の様子が描かれていますが、なんとも不気味なテイストになっていて、漫画版もとても気になります…!



また、Youtubeでは朗読動画も上がっているようです!


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