とむとむダイアリー

オタクの何気ない日常エッセイ。

オタクの何気ない日常エッセイを綴っているブログです!
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自分でこういうのもアレだが、どうやら自分は優しく見えるらしい。初対面の人にも「なんか優しそうなオーラが漂ってる」と言われたことがある。

そのせいなのか分からないが、道を聞かれることや、キャッチや勧誘にあう機会も多い。

キャッチや勧誘に関しては「興味ないんで」とスパッと断れれば楽なのだが、それでは相手が可哀想なので、とりあえず話を聞いて、その後断るという互いに不毛な時間を過ごしてしまうことがしょっちゅうだ。

キャッチぐらいならまだ可愛いものだが、見知らぬオッサンに金をたかられることも多々ある。

流石に断るが、怒ったオッサンが逆上して襲ってこないか心配でビクビクしながら足早にその場を去っている。

1週間前も、見知らぬオッサンに金をたかられた。
その日はパチンコで大勝ちし気分良く帰っていると、突然声を掛けられた。

「兄ちゃん、家帰りたいんだけど交通費が無くてよぉ〜貸してくれない?」

彼らの常套句だ。何故か分からないが、こういう人達は決まって「帰る交通費が無い」と言ってくる。

金額を聞いてみると3000円と言ってきた。
「そんな高いのにどうしてここに来たねん!」とツッコむ気持ちを抑え、いつも通り穏便に断ろうとした。

「あぁ〜それは大変ですね…気持ちは山々なんですけど、あっちで今日負けて来たんですよ」

自分は今出てきたパチ屋を指さし、申し訳なさそうに断った。

これで諦めるだろ、と思いきやオッサンは予想外の反応を見せてきた。

「はは、兄ちゃんもか〜!いくら負けたの?」

「1万負けちゃいました、はは…」

互いに笑い合った後、オッサンは金額を下げ交渉に挑んできた。

「2000円ならどう?」

「2000円ですか〜?う〜ん」

腕を組みさも悩んでる素振りを見せると、彼は2000円から1000円まで金額を下げてきた。

こちらが譲歩することで相手に要求を通しやすくする「ドア・イン・ザ・フェイス」という心理テクニックがある。
きっと彼はそれを狙っているのだろう。

当初3000円だったのが1000円に下がったのだ。
自分は彼の策にまんまと引っかかり、1000円を手渡した。

オッサンと別れた後、後ろを振り返ると彼はパチ屋の中へ消えていった。

ファミマのアイスコーヒーを飲んだことがあるだろうか。

ファミマはローソンと違い、客がコーヒーマシンでコーヒーを淹れ、レジに持っていくシステムだ。

フレーバー付シロップが置いてあるから、個人的にけっこうファミマのアイスコーヒーがお気に入りだったりする。

だがこのアイスコーヒー、1つだけネックな所がある。

それは、"カップに入ってる氷がめちゃくちゃ固い"ことだ。

普通のアイスコーヒーの氷を想像してみてほしい。大抵のものは小〜中サイズの四角い氷がたっぷりカップに入っているものだと思う。
実際ローソンはそのタイプのアイスコーヒーだ。

ところがどっこい、ファミマのコーヒーは大きい氷の塊がカップに入っている。おかげでキンキンなコーヒーが飲める訳だが、この氷の塊が引っかかりストローが刺せない時が多々ある。


なんとかいい方法がないものか…
と考えていると、カップに「淹れる前にカップを揉んでください」といった旨が記載されていた。

なるほど、予めカップを揉み氷をバラバラにするのか。

そう思い早速実践してみた。
軽く揉んでみたが、一向に氷が細かくなる気配がない。

力が足りないのか?
そう思い、少し力を強めてカップを揉んだその時。

ポン!という音を立て氷がカップを飛び出した。
カップ内で押し上げられた氷が、フタを突き破ったのだ。 
その真っ直ぐ上に飛ぶ様は黒ひげ危機一髪のようだ。

正直、終わったと思った。
普段から鈍臭いタイプだが、ここまでだとは。

後で店員に謝って、お金を払おう。
そう覚悟したが、自分の覚悟とは裏腹に氷はなんとカップに舞い戻ってきた。九死に一生とはこのことである。

運良く自分は店内で氷をぶちまけるという奇行を犯さずに済んだ。

もう氷を揉むのはこおりごおりだ。

二郎系ラーメンを食べてみたーい!!
そう思いはや数十年。ついに二郎系ラーメンを知らないまま24歳になってしまった。

「本当に食べたいの?」と思ったそこのアナタ、ちょっと聞いて欲しい。

食べたいのは本当なのだが、あのえげつない量に自分はビビり散らかしていたのだ。

というか、あの量を普通に食べる人凄くない?
自分の胃袋が小さいだけ?


あと、普通に店主が怖そう。

「兄ちゃん!さっさと注文してくれねぇと!食ってる途中でスマホ弄ってんじゃねぇ!さっさと食べやがれ!食いきれなかった?じゃあこの1万円は没収だ!」

これか自分のイメージである。

しかし、二郎系を食べた者は皆こう言う。

「久しぶりに二郎食いてぇ〜!!」

そう思わせるだけの魅力が二郎にはあるのだろう。なら確かめに行かなくては。


そんな時、友人のArueさんと一緒に二郎ラーメンを食べに行くこととなった。

その日はお互い昼から夜までぶっ通しでカラオケにいたので、店を出る頃には空腹度MAXだった。

今なら二郎食べれるんじゃね!?  

と思ったのである。


彼について行き早速店へ入ると、その店は一蘭のような仕切られたカウンター席で、食券システムだった。

その食券で「麺の量/ヤサイ/ニンニク/アブラ」の量が選べるようになっている。


全部マシマシにしようかとも思ったが、初めての二郎ということもあるので、とりあえず全て「普通」に丸をつけ店員へ渡した。


コミュ障陰キャにとって、最低限のコミュニケーションで完結するこの店のシステムはめちゃくちゃありがたい。

一体どんなラーメンが来るのだろう、緊張はするが初めての二郎に胸が高鳴っていた。

10分ほど待っていると、ついにラーメンが自分の前に現れた。

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そうそう、これだよこれ。

高くそびえ立つもやしの山、粉雪のようにかけられたニンニクとアブラ、岩のような分厚いチャーシュー。ラーメンなのに主役の麺が見えない。

これぞThe二郎系ラーメンだ。

「これ…どこから食べよう…」

箸を持ったはいいものの、どこから食すべきか攻め場所を決めあぐねていた。

とりあえずスープから飲もう。
レンゲでスープを掬い口に運ぶと、醤油ベースのガツンとした味が口内に広がった。

次はいよいよ麺である。
ラーメンというには太くてデカイ麺。

こいつを見てどう思う?
すごく…大きいです…

茶番はさておき麺を啜ってみると、麺は予想以上に硬かった。バリカタとはまた違った硬さで食べ応えがある。

スープの旨味を吸ったもやしも、大きなチャーシューも全部美味い。

さらに、ニンニクと背脂を混ぜると、先程よりもパンチのある味に変化した。


だが、8割ほど食べた辺りでついに胃袋が満杯になり始めた。ちょうど腹8分目である。

ここからはラーメンを食べ切れるのが先か、自分の胃袋が限界を迎えるのが先かのデスマッチである。

久しぶりに食と戦うこの感覚、バトルの結末はダブルクラッシュと行こうぜぇ!

そんな気持ちで食べ進めていると、なんとかギリギリ完食することができた。


なるほど、これが二郎系ラーメン。
苦しそうにお腹をさすりながらも、自分は確かな満腹感と満足感を覚えていた。



二郎系ラーメンにハマる人の気持ちが少し分かった気がする。
というか、初めて食べてから既に2日目の時点でまた食べたくなっている。

今度は1人で二郎系ラーメンにチャレンジしてみようと思う。

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