とむとむダイアリー

オタクの何気ない日常エッセイ。

オタクの何気ない日常エッセイを綴っているブログです!
暇つぶし感覚で読んで頂けると嬉しいです〜!

ダーツ、それは円形の的に手投げの矢を当て得点を競うゲームである。

最近はダーツを置いているバーや娯楽施設に置いている場所も多く、1度ぐらいはやってみたことがある人もいるのではないだろうか。

かく言う自分は、友人に誘われたことがきっかけで最近ダーツにハマり始めた。
何が楽しいかって、矢を的に当てるだけというシンプルながら、奥が深いゲーム性だ。

正直、始める前はとりあえず真ん中(ブル)に当てればいいと思っていたのだが、当たる場所によって点数が決まるのだ。


300px-Dartboard.svg[1]
300px-Dartboard.svg[1]

このように、当たる場所によって点数が決まっている。なので、とりあえず的にさえ命中すれば点数は入るのだ。

正直、自分は投げるのが苦手で、子供の頃にキャッチボールをすると暴投、転がってきたサッカーボールをサッカー少年たちに投げると明後日の方向に投げてしまいかえて手間をかけてしまうほどのノーコンである。

ダーツ初日も的に当てるまで少し時間がかかった。だが、徐々に的に当てる感覚を掴み、それに伴ってまぐれだがブルに当たる回数も増えてきた。

このブルに当たった時が1番気持ちがいい。
トン、と的に刺さった音、綺麗に真ん中に刺さった矢、台の効果音、全部が気持ちいい。気持ちよさのあまり脳がブルっと震えてしまう。

ちなみに、1度ブルを決めると黒閃を決めた虎杖のようなゾーン状態に入ることがある。先ほどまで全然入らなかったブルが、めちゃくちゃ当たるようになるのだ。3回中2回連続でブルに入った時なんか、脳汁でビシャビシャになってしまう。

とは言っても、上手い人達は狙ってブルに当てられるし、3回投げてすべてブルに入ることもある。彼らは一体どれだけの鍛錬を積んできたのだろうか。

ダーツで行うゲームは点数を0まで減らしていく「01」や純粋に得点を重ねていく「カウントアップ」がある。「クリケット」に関しては正直難しいのであまりやったことがない。

個人的に好きなのが数を減らしていく「01」だったりする。
このゲームの難しいポイントは数をきっちり0にしないと上がれないことだ。たとえば、残り10点で20点をとってしまうとやり直しになるのだ。

なので序盤に点数差をつけられても、最後の最後で追いつかれたり、逆転されることもある。まぁ自分は狙った場所にピンポイントで当てられないので上がれないことの方が多いのだが…

最近では快活クラブなどにもダーツを設置している所があるので、気になった方は1度遊んでみてほしい。

仕事を終えPC画面左下のWindowsマークをクリックする。
電源ボタンにカーソルを合わせると、シャットダウンや再起動の項目が並んでいる。

シャットダウンしたいのは自分の方だよ、と心の中で悪態をつきつつ、PCの電源を落とした。

伸びをしながら立ち上がり、ふと周りを見渡すと、センター内には自分以外に誰もいないことに気づいた。

誰もいないセンター。午前中の慌ただしさや喧騒が嘘のように静まっており、空気清浄機のごうごうという稼働音だけが響き渡っていた。

普通なら「こんな時間まで残業かよ」って思いたくなるが、センターに1人だけ残っているのは不思議と高揚感を覚える。

朝1番に教室に着いた時、皆が帰った後に忘れ物を取りに行った時のような、あのような感覚だ。

「疲れたー!」

思わず大きな独り言が出て自分でも驚いてしまったが、この時間なら聞いている人は誰もいない。その後も帰りの準備をしながら自分は独り愚痴大会を開いていた。


帰り支度を終え、退勤を押す。残業は長いが、その分ちゃんと残業代が出るだけマシだろう。

今まで23時を過ぎても電気が点いているビルを見ては「大変だな〜」と思っていたが、まさか自分が同じ立場になるとは思ってもなかった。

時計を見ると、時刻は23時を過ぎていた。今からモノレールで帰るとなると、最短でも帰りは日付を跨いでいる。帰ったとしてもご飯を食べて寝る時間しか残されていない。

少しでも早く帰ろう、とセンター出口のカードリーダーにICカードをかざす。その時、ピピピとエラー音が鳴った。

この会社の入退室のシステムは厄介で、1度引っかかるとどこも出入りできなくなる。

まぁ"誰か"いれば一緒に出ることができるので問題ないのだが。

誰か?

そうだった。今このセンターには自分以外誰もいない。ということは、自力でここから出ることは不可能だ。

幸い、このビルには常駐の警備員がいる。その人に知らせることが出来ればなんとかなるかもしれない。警備室は別の階だが、スマホで調べれば連絡先ぐらい出てくるでろう。

ところがどっこい、ビルの名前を検索しても、ビル自体の電話番号や警備会社の電話番号は分からなかった。この時点で終電まで残り20分だ。

これ、詰みなのでは?

嫌な考えが頭を過ぎる。
救護室のベッドで眠り朝まで過ごし、そのまま出勤するという最悪なシナリオが思い浮かんでしまった。

なんとか帰れる方法はないか、とセンター内を歩き回るも、やはりどこからも出られそうにない。次でダメなら諦めることを決意し、自分は最後の手段に出た。


「すいませーん!」

最後の手段、それはシステム室であった。
以前、システムの人は夜も常駐しているという話を聞いたことがあったので、もし滞在していれば彼に頼んで出られるかもしれない。

同じフロア内にシステム室があったのは不幸中の幸いだろう。

諦め半分だったその時、扉の向こうから足音が聞こえた。扉が開くと、システム担当者が不思議な顔をして自分を見ている。

それはそうだ。システムの人を呼ぶのは何か不具合が起きた時だし、こんな深夜に呼べば「こんな夜更けに不具合かよ!」と思うのも当然だ。

事情を説明すると、彼は快く協力をしてくれて、自分はなんとかビルから脱出し終電に間に合わせることが出来た。

正直、なぜエラーが起きたのか分からない。だが、もしシステムの人が不在だったら確実に詰んでいただろう。

これからは残業があっても人がいる内に帰ろう、そう決意するのだった。

飲みからの帰り道、自分は酔いでふらつく足取りの中、ファミリーマートへ向かっていた。

入店する時には真っ暗だった空が、今では嫌になるほど明るい。眠気と酔いはピークを迎えていて、もはや路上ですら眠れそうだった。

しかし、〆のアレを食べなくては。 

緑と白の看板が視界に入る。コンビニはいつ入っても同じ雰囲気、同じ光景でなぜか妙な安心感を覚える。

自分はレジ近くの棚から、あるものを手にとった。 そう、これこそが狙いのファミマの朝すばである。

この朝すば、150円という低価格なのに、しっかりと美味しい。さらに、カップ麺にありがちな乾麺ではなく生麺なのも個人的には嬉しかったりする。

お酒を飲んだ後の「ガッツリは食べれないけど、ちょっと小腹が空いた」時にこの朝すばはピッタリなのである。

レジ隣の給湯器でお湯を注ぎ、朝早くからやっているフードコートへ腰を下ろす。
カップ麺のように待ち時間がないので、お湯を注いだ瞬間すぐに食べられるのだ(嬉しい)

最初の1口目をすする、ほとんど味がしない。おそらく、まだ出汁がお湯に溶け切っていないのだろう。

だが、この無味加減がイイ。この優しい温かさがアルコール漬けになった身体に染み渡る。 このままだとただの白湯そばになってしまうが、2口目、3口目と食べていく頃には徐々に味が濃くなっていく。

そして、最後に飲む出汁が1番美味しいのだ。

朝すばを食べ終えた頃には、少し酔いもさめてきていた。

喫煙所で食後の一服をし、モノレール駅へと向かう。ホームには、朝早く出社するであろうサラリーマンや学生がポツポツと立っていた。

皆が会社や学校へ向かう中、1人だけふわふわな状態で帰路につく。 そんな小さな優越感を感じながら、電車に揺られ目を閉じていた。

このページのトップヘ