ラーメン食べたい欲が湧いてからしばらく経った休日。

「今日こそはラーメンを食べるぞ」と意気込んで外に出てみたが、どこのラーメン屋にするか思いつかない。

その日はカラオケに行く予定だったので、カラオケ店の近くにしようと思ったら、ちょうど近くにラーメン店「天下一品」があることを思い出した。

「天下一品か…」と自分は悩んだ。
実は、小学生の時に1度天下一品に行っているのだが、あまりのスープのドロドロさと濃さが美味しく感じなかった。

一緒に行っていた家族も、同じ感想だったらしく、それ以来自分達の中で「天下一品は美味しくない」というレッテルが貼られてしまったのだ。

だが、たった一度の食事で"美味さ"を決めてもいいのだろうか。それに、自分も大人になった。

よく"子供の頃は苦手だった食べ物が大人になったら美味しく感じる"という話がある。

もしかしたら、天下一品もこの現象に当てはまるかもしれない。

そう思った自分は、リベンジも兼ねて天下一品へ向かうことにした。

メニューの写真を見てみると、そこまでコッテリさは感じない。

「もしかしたら、あまりコッテリしなくなったのか?」と思いつつ、ランチの餃子とライスセットを頼んだ。

そして来た商品がこちらだ。

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実物が来てみると、スープがテカってるというか、コッテリ感をめちゃくちゃ感じる。

だが、ここまで来たら後には引けない。

自分は苦手だったスープを一口飲んだ。

「美味い…!?」

衝撃だった。確かに味は濃いし、スープもコッテリし過ぎてドロドロしているが、普通にいける。

このスープのドロドロ感と食感は、缶詰のマッシュルームスープに近いものを感じる(失礼)

何より美味しいのが、行儀が悪いがライスと一緒に食べる方法が一番美味しかった。

確かに、今では味が濃いものが好きな自分にとって、天下一品の濃さは合うかもしれない。

意外な美味しさに箸が進み、数分で食べ終えてしまった。

やはり、子供の時と大人の今では味覚に変化が生じているのかもしれない。

新しい好みのラーメンを見つけることが出来て良かった。またいつか天下一品に行こうと思う。