良い夢というのは忘れないように何度思い出しても1日もせず忘れてしまう。だが、怖い夢というのは1度見ただけでずっと記憶に残り続けるような強烈な夢もあるし、良い夢と違って定期的に見てしまう。

自分も怖い夢を見ることはあるのだが、誰かに追いかけられたり、幽霊が出てくるようなものではない。大抵、自分はどこか神秘的な場所にいるのだが、なんとなく漠然とした不安や恐怖があるのだ。

1つはどこかの湖に小島が浮かんでおり、その小島に廃墟となった屋敷がある。湖はとてもきれいな場所にあるのだが、その分廃墟となった屋敷のアンバランスさが不気味さを際立てている。自分は今までその屋敷に入ったことはないが、屋敷から”ナニか”が出てくるような気がして、一刻も早くこの場を逃げ出したいという気持ちになるのだ。

だが、なぜかその場所は崖の下にあるから逃げることが出来ない。なんとなくなのだが、ポケモンダイパでギラティナがいる「おくりの湖」に似ているような気がする。確かにあの場所は子供の頃に不気味だと思ったので、その記憶を見ているのだろうか。

結局自分はその場所を怖がりながらうろついている間にいつも目を醒ましている。

もう1つは、薄暗い山の中である。
この山に入ると引き返すことはできず、登っていくしかない。以前に友人と「名護岳」に迷い込んだという話をしたが、この夢はそれ以前からよく見ていた。

確か、山の入り口に石碑で山の名前が書かれていたと思うが、それを思い出すことはできなかった。
とにかく、その山を出るにはひたすら登り続けるか、途中で目を醒ますかしか方法がない。

そして、ひたすら登り続けて山の頂上に着くと、決まってなぜか”空に海がある”のだ。
上を見上げると、空が波しぶきを上げうねっている。山の上なので空と距離も近い。なんだかこのまま空に飲み込まれそうな、そんな怖さがある。

この夢に関しては、心当たりのある場所やエピソードは無いのだが、元々自分は海や広すぎる場所に恐怖を感じてしまうので、その恐怖が見せている夢なのかもしれない。

このように、自分の怖い夢は普通の”怖い夢”とは少し違っている気がする。最近は見ていないが、月に1度くらいのペースで出てくるので、そろそろこの夢が出てくるかもしれない。