Part①はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part①
Part②はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part②
Part③はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part③
Part④はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part④
Part⑤はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part⑤
Part⑥はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part⑥

6700円!!!!!

キャストさんが笑顔で小さな紙を渡してきた。
「名刺かな?」と思い、中身を読んでみると「¥6700」と数字が記載されていた…そう、領収書である。
一瞬でなんの数字なのか気づかなかったのは、酔いが回ったせいかはたまた現実に戻りたくなかったからなのか…

領収書を渡された瞬間、楽園から一気に現実に引き戻された。
6700円…冷静に考えると色々買えるし、色々食べれる金額だが、自分は思考にフタをした。ここは冷静になってはいけない。

自分は諭吉をキャストさんへ渡した。バイバイ!諭吉!

ライブも終わり、支払いを済ませた後、店内にいるお客さんはポツ…ポツ…と去っていった。キャストさん達も店のクロージングを始めている。

閉店前の店特有の寂しさを感じながら、自分達も店を後にした。
店を出ると外は少し肌寒く、お酒で火照った体を冷やしてくれた。

時刻は深夜3時なので、流石に人通りも車通りも無く、街は静寂に包まれていた。
先ほどの賑やかな雰囲気がまるで嘘のようで「もしやあの時間、自分は異世界か楽園にワープしていたのでは?」と錯覚してしまう。

さて、ここから自分はやらないといけないことがある。それは「寝床探し」だ。
時刻は深夜3時。モノレールの始発が出るまで3時間ある。昼からぶっ通しで遊び尽くしたので、帰る前に少し仮眠を取りたい。

幸い、近くにネカフェがあるので、帰り道の方向が同じArueさんと共にコンカフェの感想を語り合いながら目的地へ向かった。

ちなみに、いつもの倍以上の量のお酒を飲んだので、ちゃんと歩けるか心配だったが意外と普通に歩くことができて安心した。

あっという間にネカフェに到着し、名残惜しさを感じながらArueさんと解散した。
コンカフェへ付き添ってくれて楽しみ方を教えてくれたArueさんには感謝しかない。また是非、近い内に一緒に行きたい…!

今回泊まるネカフェは、わりと古いネカフェでシャワー室もボロボロ、他の客のいびきは丸聞こえな店だったが、泊まれる場所があるだけありがたい。

普段ネカフェで眠れない自分が秒で眠れたのは、おそらく遊び尽くした疲れからだろう。
目を醒ますと、時刻は朝7時になっていた。Part⑧(最終回)へ続く…