Part①はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part①
Part②はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part②
Part③はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part③
Part④はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part④

Arueさんがタバコを吸いに行った後、自分はキャストさんと1対1になった。
いくら相手がキャストだと分かっていても、女性とサシで会話したことなんてないので緊張する。気まずさを誤魔化すために、さらにお酒を飲むスピードとお菓子を食べるスピードが上がる。

たぶんこの時点で、普段飲み放題に行った時よりもお酒を飲んでいたと思う。

「好きなアニメはなんですか?」
気まずい流れを打ち破ってきたのはキャストさんだった。

「『進撃の巨人』とか好きです…あと、最近ぼざろ見ました…!」
そう言うとキャストさんは好反応を示してくれた。

そう、緊張して忘れていたが、ここはコンカフェ。アニメ好きが集まる場所なのだ。会話に困るならアニメの話題を話せばいい。

そこからは、会話のコツを掴んだのか、はたまた酔いが回って気が大きくなったのか先ほどよりもスムーズに会話できるようになった。

しばらくし、Arueさんが戻ってくるとほぼ同時にキャストさんが入れ替わった。どういうシステムか詳しく知らないが、もしかしたら時間制で交代するのだろうか?

2人目のキャストさんは、プロフィール帳を見せてくれて「どんなアニメが好きなのか」「趣味はなんなのか」と先に教えてくれて、好きなアニメも一緒だったことからより会話しやすかった。


さて、自分はコンカフェに来てもう1つやりたかったことがある。それは”カラオケ”だ。
基本、自分のカラオケ比率はヒトカラ9割友人とカラオケ1割。元々、アニソンバーにも興味があったので、コンカフェでカラオケできると知り、できれば歌ってみたいと思っていたのだ。


ここまで読んだ方の中には「散々ここまでコミュ障ムーヴかましといて、大人数の前でカラオケはできるのかよ!」とツッコむ方もいるかもしれない(たぶん)

だが、カラオケは唯一自分が少し得意のある分野。一度こういう場所で歌ってみたかったのだ。
それに、自分が歌う前に何人か歌っている人がいたが、カラオケ中は皆真剣に聴いているわけではなく、歌っている人を一瞥するだけで、後はキャストさんとの会話に戻っている。

こういう緩い雰囲気であれば、あまり緊張することなく歌うことができる。
選曲は流行りのアニソンにするか定番のアニソンにするか悩んだが、結局一番得意な「いけないボーダーライン」を歌うことにした。この曲なら目を瞑ってでも歌える。

コンカフェなのでもちろん採点バーは無いし、BGMの音も小さい。流行ってるけど歌い慣れてない曲を選んでいたら危なかった。

歌ってる最中はやはり皆、一瞬自分orカラオケ画面を一瞥するだけですぐにキャストさんとの会話に戻っていた。

歌い終わった後、キャストさんが「上手ですね!」と褒めてくれたが、やはりスタンディングオベーションなんてことは起きなかった。

だが、自己満足かもしれないけどちょっとした達成感がある。”コンカフェで歌う”という目標を達成したのだ。

ちなみに、この数分後に入店した客が「サムライハート」を歌った時は店内全員が盛り上がり、スタンディングオベーションが起きていた(血涙)

Part⑥へ続く…