健康診断は苦手だ。
もともと病院自体が苦手で、病院にいるとわけもなく不安な気分になる。特に体に異変が無かったとしても、なんだか異変があるような変な気分になるのだ。
先日、健康診断に行って来たのだが、やはり病院に入っただけでドキがムネムネしてきた。
特に苦手なイベントは採血だ。注射がめちゃくちゃ嫌いなので、採血があると考えるだけで1週間前から憂鬱な気分になっていた。
肺のレントゲンを済ませると、すぐに採血がやってきた。この時点で心臓がバックバクである。
その時の自分のメンタルは検査結果にも反映されたらしく、採血前の血圧測定時、脈拍が112回になっていた。
その時は脈拍の回数なんて気にしていなかったが、担当の看護師にその用紙を渡すと「緊張していますか?」と苦笑いされた。
どうやら、脈拍数が高くて驚いていたらしい。
「採血は苦手で…w」と告げると「ですよね男性の方のほうが意外に苦手な人多いんですよ」とにこやかに答えてくれて、自分の緊張も少し和らいだ。
思い返してみると、昨年も採血を担当する看護師はよく話しかけてくれた気がする。もしかしたら彼女達は「患者の緊張を和らげる」会話法を身に着けているのではないだろうか?
そして、ついに注射の時が訪れた。
痛みに耐えるように歯を食いしばり、もう片方の手で脇腹をつねる。
しかし、痛いのはほんの一瞬だった。針が刺さると、そこからは痛みも特に感じない。
自分は安堵しながら吸われていく血を眺めていた。そういえば、昨年は血を抜かれると指先が変色したのだが、今年は特に指先に変化も無かった。
ちなみに、採血が終わった後、念のためもう一度血圧を測ることになり、再計測した時には脈拍も落ち着いていた。意外に自分は精神状態が肉体に現れやすいタイプなのかもしれない。
採血が終わってからは、身長・体重・視力・聴力の検査という簡単な検査になったが、一つだけ今年初めて受ける検査があった。
「眼底・眼圧検査」だ。
聞き慣れない検査に自分はまたもやドキドキし始めた。一体どうやって測るというのだろうか。目に何かを入れられるのでは?とビビリの自分は怖い事ばかり考えてしまう。
検査室に通されると、そこは真っ暗な部屋で何か顕微鏡のようなものと、顔を乗せる台がある。
「顔を動かせないように固定され、何かされるのでは?」と余計緊張する。
看護師の指示で台に顔を乗せ、レンズの中にある緑の点を見続けていると
「少し光りまーす」と告げられ、その瞬間に目に強力なフラッシュを浴びせられた。
予想していた検査と比べると全然大丈夫だったが、突然のフラッシュのせいで視界の中にレンズの丸い形の残像のようなものがしばらく残り続けた。
それが終わると、後は医師の診断だった。医師の声が小さいのでなんて言ってるのかよく分からない。自分はとりあえず分かった風に相槌を打ち続け、診断は終了した。
病院を出ると、テストが終わった後のような晴れやかな解放感を感じ足取りも行きの時と比べるとだいぶ軽くなっていた。
と同時に、空腹感が押し寄せてくる。前日から何も食べていない。自分はそのままラーメン屋に向かいドカ食いをかましたのだった。

もともと病院自体が苦手で、病院にいるとわけもなく不安な気分になる。特に体に異変が無かったとしても、なんだか異変があるような変な気分になるのだ。
先日、健康診断に行って来たのだが、やはり病院に入っただけでドキがムネムネしてきた。
特に苦手なイベントは採血だ。注射がめちゃくちゃ嫌いなので、採血があると考えるだけで1週間前から憂鬱な気分になっていた。
肺のレントゲンを済ませると、すぐに採血がやってきた。この時点で心臓がバックバクである。
その時の自分のメンタルは検査結果にも反映されたらしく、採血前の血圧測定時、脈拍が112回になっていた。
その時は脈拍の回数なんて気にしていなかったが、担当の看護師にその用紙を渡すと「緊張していますか?」と苦笑いされた。
どうやら、脈拍数が高くて驚いていたらしい。
「採血は苦手で…w」と告げると「ですよね男性の方のほうが意外に苦手な人多いんですよ」とにこやかに答えてくれて、自分の緊張も少し和らいだ。
思い返してみると、昨年も採血を担当する看護師はよく話しかけてくれた気がする。もしかしたら彼女達は「患者の緊張を和らげる」会話法を身に着けているのではないだろうか?
そして、ついに注射の時が訪れた。
痛みに耐えるように歯を食いしばり、もう片方の手で脇腹をつねる。
しかし、痛いのはほんの一瞬だった。針が刺さると、そこからは痛みも特に感じない。
自分は安堵しながら吸われていく血を眺めていた。そういえば、昨年は血を抜かれると指先が変色したのだが、今年は特に指先に変化も無かった。
ちなみに、採血が終わった後、念のためもう一度血圧を測ることになり、再計測した時には脈拍も落ち着いていた。意外に自分は精神状態が肉体に現れやすいタイプなのかもしれない。
採血が終わってからは、身長・体重・視力・聴力の検査という簡単な検査になったが、一つだけ今年初めて受ける検査があった。
「眼底・眼圧検査」だ。
聞き慣れない検査に自分はまたもやドキドキし始めた。一体どうやって測るというのだろうか。目に何かを入れられるのでは?とビビリの自分は怖い事ばかり考えてしまう。
検査室に通されると、そこは真っ暗な部屋で何か顕微鏡のようなものと、顔を乗せる台がある。
「顔を動かせないように固定され、何かされるのでは?」と余計緊張する。
看護師の指示で台に顔を乗せ、レンズの中にある緑の点を見続けていると
「少し光りまーす」と告げられ、その瞬間に目に強力なフラッシュを浴びせられた。
予想していた検査と比べると全然大丈夫だったが、突然のフラッシュのせいで視界の中にレンズの丸い形の残像のようなものがしばらく残り続けた。
それが終わると、後は医師の診断だった。医師の声が小さいのでなんて言ってるのかよく分からない。自分はとりあえず分かった風に相槌を打ち続け、診断は終了した。
病院を出ると、テストが終わった後のような晴れやかな解放感を感じ足取りも行きの時と比べるとだいぶ軽くなっていた。
と同時に、空腹感が押し寄せてくる。前日から何も食べていない。自分はそのままラーメン屋に向かいドカ食いをかましたのだった。

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