今日、自分は仕事帰りに職場近くにできたスタバに寄ろうと決意した。
スタバ自体は何度か行ったことがあるのだが、職場の近くにできるのは珍しい。

いつも仕事帰りはコンビニや缶コーヒーを飲むことが多いのだが、今日はいつもよりランクアップしたコーヒーを飲める。仕事帰りのスタバを楽しみにして、仕事を乗り越えた。

仕事を終えた自分は、ルンルンな状態でスタバに向かった。
いつもは疲れており重い足取りも、楽しみなことがあると軽く感じる。

「明日から連休だから、ちょっと贅沢にカフェラテとケーキにしよう」
なんて考えつつ目的地に着いた。スタバがある商業施設に入ると、大々的にスタバがオープンしたことを告知している。

早速、店内の様子を窺ってみると、人がごった返していた。
オープンしたばかりだし、ビル街に店舗を構えていることから、少し混んでいると覚悟していたが、予想の倍人が多い。もう座る場所もない。

持ち帰りも考えたが、レジ前にも長蛇の列だ。
スタバはカスタムの種類も豊富なので、並ぶ時間が必然的に長くなる。

なにより一番キツいのが、店内にキラキラした学生や社会人しかいないことだ。皆オシャレで友人と来ているからか、店内にはキラキラとした、そこだけ別世界のような雰囲気が漂っていた。

自分の中でスタバというのは「黙々とMacで作業している人」「胡散臭いビジネスの話をしている人」「読書している人」が多いイメージなので、このキラキラとした空気に長居できる気がしない。

自分は急いで回れ右をして店内を脱出した。
目的を果たせずガッカリしてはいるが、喉は渇いている。結局、トボトボとコンビニに向かい、エナドリを購入した自分は近くの川を眺めながら黄昏ていた。

だが、考えてみると、なんでワイがキラキラとした空気が無理だと思う必要があるのだろう。なんだか、妙な敗北感すら感じる。昔はスタバにすら入れなかったのに、今では普通に入れるようになっている。要は慣れなのだ。

今度は平日の空いていそうな時間帯に再チャレンジしようと思いながら、敗北のエナドリを飲み干した。