先週、自分の行きつけの漫画喫茶に行くと、入り口辺りにリクライニングチェアが置かれていた。
カバーが所々剥がれており、けっこう長く使われた様子がある。

「処分でもするのか?」と思っていると、席に「配達・返品不可。無料でお譲りします」と貼り紙が貼られていた。

少しボロい様子はあるが、漫画喫茶に置かれているリクライニングチェアが無料で貰えるのは嬉しい。
おそらく、セカンドストリートやリサイクルショップで買ったら少なくとも5000円弱はするだろう。

すぐにでも持って帰りたかったが、残念なことに自分は持って帰る手段が無い。
車を持っていないことはもちろん、自宅から数km離れた店なので、歩いて持って帰るのも不可能だ。一応、家族が車を持っているが、リクライニングチェアとなると軽自動車に乗るかどうかも微妙なレベルだ。

こんな破格な条件なのに誰も持って帰らないのは、たぶん皆自分と同じ境遇だからだろう。

家に帰って母にそのことを話したが、やはり軽自動車には乗らないという事で断念せざるをえなかった。

しかし、その数日後転機が訪れた。
母が車の車検を入れた際の台車が軽バンだったのだ。一般の軽自動車ならリクライニングチェアは乗らないだろうが、軽バンなら余裕で積むことができる。

これならいけるのでは?ということで、早速その漫画喫茶へ向かうことにした。
もう無くなっている可能性があることも考えたが、幸いまだチェアは店の入り口に置かれていた。

持って帰る前に座り心地を確かめたが、普通にネットカフェに置かれているリクライニングチェアである。意気揚々と車に運び出したのだが、この喫茶店は3階にあるので階段を下りるのが少し大変だった。

そして、バンの荷台に積むとまだ少し面積に余裕がある。実はこのリクライニングチェア、3台出されていたのだ。1つは自室用、2つはリビング用で使えるということで、2台目までありがたく頂くことにした。

重量もけっこう軽いので、すぐに運び終わり自室に設置すると少し机より低いが座高が高いのでそこまで気にならない。フカフカの背もたれ、ひじ掛け、リクライニングと最強の椅子が手に入った。

これで家でのPC作業もだいぶ楽になるし、何より快適な椅子で本を読めることがありがたい。
実は今まで寝そべって本を読んでいたが、横になっていると本を読むために首を起こしていたので、少々きつかったのだ。

この記事もリクライニングチェアに座りながら書いているのだが、肩と首が超ラクなことに気づいた。
「自分の身を預けるベッドや椅子には気を遣った方がいい」と聞いたことがあるが、実際その通りなのかもしれない。