コース料理、レストランや高級ホテルで出されるような高級料理の数々。
この世に生を受け22年、自分は今までこういったコース料理を食べたことがなかった。

よくテレビ番組などで見かけるが、よく分からない名前に、大きい皿にポツンと置かれた小さい料理。なぜか料理ではなく皿にかけられたソース、自分はあまり興味が無いというか、それらに高いお金を払うなら安くて腹が満たされるラーメンの方に魅力を感じた。

しかし、先日妹からレストランのディナー券をもらった。
どうやら、レストランのコース料理が無料で食べれるらしい。妹と母が行く予定だったが、急遽行けなくなったため、自分が誘われたのだ。

コース料理が無料で食べれる、自分の答えは「オフ”コース”」だった。
以前読んだ「範馬刃牙」で、高級レストランに行く時はジャケット着用がマナーと知り、安物ではあるがジャケットを羽織り、店を訪れた。

まず店に入って驚いたのが、席の照明がロウソクだということだ。
「間違えて倒したら火事になっちまうぜ…!」
なんて思いつつ席に着く、本物の火なのか確かめようと思ったが、指先に熱さを感じたため途中でやめた。

料理が届くのを楽しみに待っていると、前菜が届いた。

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長すぎるので料理名は忘れたが、とりあえず鮭とレタスの冷製サラダだ。
いざ実食、冷たい鮭を口に運んだ途端、衝撃を受けた。食感は焼かれた鮭のはずなのに、新鮮なサーモンの風味が口に広がる。

「んまーーーーーーーい!!」と億泰のように声を上げそうになるのを必死にこらえた。

ちなみに、その他にもパスタや魚料理などがあったが、食べるのに夢中で写真を撮ることを忘れていた。

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だが、メイン料理だけはちゃんと写真を撮ることができた。
「牛フィレ肉とフォアグラ」らしい。いや、そもそも牛フィレ肉とはなんぞや!と思っていると、どうやら「ヒレ肉」のようらしい。

同じ部位でありながら、少し読み方を変えるだけですごくオシャンティーに感じる。

肉を切り、ソースを絡ませていただくと、あまりの美味しさに脳がバグった。
貧乏舌の自分からすると、こうも複雑で繊細な味をぶつけられると脳の味覚処理がエラーを起こしてしまう。

どうやら自分が食べてきたものは、食の中でも氷山の一角だったようで、世の中にはもっと美味しい料理が溢れているらしい。

そうして、一通りのコース料理を堪能し店を後にした。
次来るときは彼女と…なんて思っているが、そもそも出来るかどうか怪しいので、次に来るのはまだまだ先になりそうだ。