とむとむダイアリー

オタクの何気ない日常エッセイ。

オタクの何気ない日常エッセイを綴っているブログです!
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前回はコチラ→「オタクがパチンコに行ったお話 Part①」

た、玉が、玉が入らねぇ…!!
正しく玉を打てるようになったが、一向に玉がヘソに入らない。パチンコって大体こんなものなのだろうか。

そう思っていると、ようやく1玉がヘソに入った。かぐや様や会長、千花ちゃんの図柄が現れるだけで何も変化がない。

それから何度か玉がヘソに入ったが、キャラの会話があるだけで一向に数字が揃う気配がない。

内心「暇だな〜」と思いつつ玉を打ち続けていると、あっという間に1000円が消滅してしまった。

「これで終わり!?」と思ったが、投資千円ごときで当たるほどパチンコは甘くないのだろう。

「とりあえずもう千円…」と追加で野口英世をサンドへ捧げた。

ドーンだYO!

突然、パチンコ台から千花ちゃんの役物が現れた。どうやら「継続」が起きたらしい。今まで見たことのない台の挙動に胸が高鳴る。

すると、ついに図柄が揃いリーチになった。
「これはもしや行けるのでは?」とドキドキしていたが、結果はハズレだった。

その後はリーチにかかることすらなく2000円目も消し飛んだ。

ここで引き返せばよかったのだが、自分もやはり熱くなりやすいタイプ、気づいた時には躊躇わずに3千円目を投入していた。

「ここで当たらなかったら辞めよう」
そう思いながら回していると、またもやリーチが訪れた。

「はいはい、どうせ当たらないんでしょ」
と半ば諦観していると、突然見たことのない演出が始まった。

石上君がかぐや様から逃げている映像だ。8のリーチなので、1〜6までの数を押しのけて進む石上君。きっとここで8が出せれば大当たり確定なのだろう。

「石上!!頑張れ!!逃げ切れ!!!」
内心、体育祭編以上に石上君を応援していた。しかし、石上君が逃げ切れることはなかった。

それと同時に3000円目も消し炭となってしまった。

時計を見てみると、まだ30分も経っていない。たかが数十分で3000円が消えてしまった。流石にこれ以上は不味いと思い、自分は足早にパチンコ店から脱出した。

空は綺麗な青空だったが、3000円失った自分としては空を綺麗と感じる余裕すらない。結局その日はトボトボと帰路につき、帰り道で食べたラーメンを3000円のラーメンだと思うことで帳尻を合わせた。

しかし、ラーメンを食べながら自分はあることを決意した。

負けたままでは…終われない!!!(フラグ)

オタクがパチンコへ行ったお話 Part③へ続く…

そうだ、パチンコを打ってみよう!(唐突)

最近、自分の好きなアニメ『かぐや様は告らせたい』がパチンコ化したらしく、前々から気になっていたパチンコに行ってみることにした。

実は、自分の家系はパチンカスが多い。
自分自身もUFOキャッチャーで熱くなって数千円溶かすことがあるので、正直不安でしかない。

だが、こういうのは歳を重ねて中年になってハマった方がタチが悪い。どうせハマるなら若い内がいいだろうと自分を正当化しパチンコ店へと向かった。

いざパチンコ店の前に立つと、変な緊張が込み上げてくる。ここから先に進むと取り返しがつかないような気がするのだ。

ドアの前に立っては退いてを繰り返していると、喫煙所で煙草を吸っているおっちゃんが訝しそうに見つめている。

結局それから数十分思い悩んだ挙句、自分はパチンコ店へ足を踏み入れた。

店に入った瞬間、懐かしい香りが充満している。
そう、これは朝から外出して夜遅くに帰ってきた時の親の香りだ。

ちなみに、その外出がパチンコだと知ったのは中学生ぐらいになってからである。

入ってみて驚いたのが意外に店内が明るく清潔感があることだ。自分の中では薄暗いアンダーグラウンド感のある場所だと思っていた。

それに、そこまで音もうるさくなさそう…とノイキャンイヤホンを外してみた。

うるっっっっっっっさ!!!!!!

急いでノイキャンイヤホンを耳に戻した。
どうやらそこまでうるさくないと感じたのはノイキャン機能のお陰のようだ。

さて、自分の今日の目的はかぐや様のパチンコである。2〜3分店内を歩いていると、目的の台を発見することができた。

DSC_2281

Pフィーバーかぐや様は告らせたい

目がチカチカするほどの照明、やけにうるさい効果音、無数に配置された釘、これぞパチンコである。

いざ席に座り、千円札を手に取る。あとはこれを左上のサンド(?)に入れるだけなのだが、お札を入れる手が震えた。

「今ならまだ戻れますよ…」

自分の中の天使が告げている。

「ええい!ままよ!!」

自分は天使のお告げを遮り、野口英世を生贄にした。

すると、無数の銀の玉がジャラジャラと流れてきた。これが野口英世の命の輝き…

とりあえず、ハンドルを回すことは知っていたので、ハンドルを軽く捻ってみた。玉は発射されているが、右端まで飛んでいってしまい、また戻ってくる。おかしいなと思っていると

「左打ちに戻してください!!!!」

突然の爆音が流れた。不意打ちに驚いた上に、近くの席の人が自分を一瞥した。きっと「コイツ初心者だな?」と思われているに違いない。初心者丸出しである。

きっと、自分の打ち方がダメだったのだろう。自分はさらに弱くハンドルを右へ回した。

すると、玉がヘソ目掛けて転がっていく。ついに自分のパチンコデビューが始まったのだ!

オタクがパチンコへ行った話 Part②へ続く…

「え!?台風なのに出勤するんですか!?」
職場からの突然の電話に自分は驚いたが、一応社会人なのでこの言葉をぐっと飲み込んだ。この時、沖縄には台風が迫っており、直撃する日が自分の出勤日と被っていたのだ。

「その次の日も出勤だから、近くのホテルに泊まれるけどどうする?」
自分は上司の提案を承諾した、というより、その選択肢しかなかった。自分が帰る時刻は台風がちょうど到来し始める頃。その頃にはきっとモノレールも止まっているだろう。タクシーで帰るという選択肢もあるが、市を跨いでいるので後日清算してくれたとしても金額がえげつないことになる。だとすればホテルに泊まるのが1番ベストだろう。

などと言いつつも、内心では「ホテルに泊まれる」という非日常なイベントに密かに胸を高鳴らせており、仕事を終えた後にはコンビニでつまみやお酒を買い込んでプチ酒盛りをしようなんて思いながら、仕事へ向かった。

その日の午前中はいわゆる”嵐の前の静けさ”というやつで、いい天気だったのだが夕方になると徐々に風が強くなり始めた。それと同時に、座っている自分の視界がまるで頭を左右に振っているかのように揺れ始める。
「今揺れませんでしたか?」
「やっぱり揺れましたよね!風でビルって揺れるんですね~」
「タワマン住んでる人は台風の時めっちゃしんどいらしいですよ」
どうやらこの現象は眩暈ではなくビルの揺れらしい。そして、時間が経つにつれてこの揺れはさらに悪化していった。

それでも時間は経つもので、なんとか終業時刻になり自分は足早にコンビニへと向かった。ようやくお楽しみタイムがやってきたのだ。しかし、自分の希望はあっさりと打ち砕かれる。なんとコンビニが台風のせいで閉まっていたのだ。当然と言えば当然なのだが、それでも落胆してしまう。

仕方ないと思いつつホテルへ向かおうとしたその時、外は信じられないほどの暴風が吹き荒れていた。ビルから出たばかりの自分としてはまるで異世界に放り込まれたかのようで、一瞬パニックになる。
ちなみに、ビルからホテルまでの距離は数十メートル。時間にしたら1分未満で着くだろう。それでも外に出ることに恐怖を感じざるを得なかった。

しかし、いつまでもビルにはいられない。自分は呼吸を整え一気にホテルへ向かおうと決意し再びビルを出ると、ちょうどその時ビルの壁に手を当てながらゆっくりと移動する同僚を見かけた。

「大丈夫ですかー!!」
「なんとか!気を抜いたら飛ばされそうになりますねー!」

風の音が大きいので会話すら一苦労だ。
「一緒に行きますか?」とジェスチャーで伝えるが、同僚は「先にどうぞ」と首を横に振った。こういう時は自分自身のタイミングで行きたいという気持ちはなんとなく分かる気がする。

その後、ホテルへ向かおうと小走りを始めた時、背後から猛烈な突風が吹き、自分の体は意思に反してなぜか全力疾走を始めた。風の力も加わり、50m走以上のスピードが出ていたと思う。

スピードがピークに達した時、自分の目の前にはホテルのガラス面が待ち構えていた。だが、風が体を押しているため踏みとどまることができない。このままだとノーブレーキで正面からガラス面に激突する。激突するだけならいいが、この勢いなので衝突の際にガラスを割れてしまうかもしれない。
そうなれば大怪我、いや死ぬ可能性だって考えられる。「死」を予感するも体はいうことを聞かずに減速すらできない。

距離があと1~2mになった時、バランスを崩したのか無意識の防衛反応が働いたのか、自分は転ぶことでガラス面への衝突を回避できた。横向きに転んだので、幸い腕で受け身も取れている。起き上がり周囲を見渡すと、自分の無様な一部始終を目撃した人は誰もいなかったようで少しほっとする。

「し、死ぬかと思った…とりあえずホテル入ろう」
ホテルでチェックインを済ませ部屋に入ると、疲労と安堵が押し寄せてきたと同時に、アドレナリンが切れたのか、受け身をとった時の腕と脚が痛みを訴えてきた。
運が良かったのか傷は手のひらの小さない擦り傷のみだったが、手首の辺りがズキズキと痛み、力を入れることができない。

風呂に入りながら先ほどの出来事を振り返ってみたが「台風で転倒」の原因がなんとなくわかった気がする。もし強風で足を取られ走り出してしまった場合、止まる方法はぶつかるか転ぶしかないのだ。もしかしたら、今までの負傷者の中には自分と同じケースもあるのかもしれない。

それでも、大きな怪我もなくホテルへ辿り着けたことは運が良かったと言うほかないだろう。ちなみに、この記事を投稿する本日も手首の痛みは続いている。

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