とむとむダイアリー

Part①はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part①
Part②はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part②
Part③はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part③
Part④はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part④
Part⑤はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part⑤

楽しい時間はあっという間に過ぎていき、時刻は深夜2時半。店の閉店時間も迫ってきた。
ドリンクのラストオーダーを頼んだ後、キャストさんが何かの準備を始め出した。店の照明は先ほどよりも暗くなり、マイクの音声チェックを始めた。

そう、閉店前のライブの準備を始めているのだ。
今までライブを観に行ったことや、ライブハウス・クラブにも行ったがないので、このライブをけっこう楽しみにしていた。

しばらくすると、キャストさんが店内にいる全員にペンライトを渡し始めた。
ペンライト自体も初の経験なので、これぞ”オタクのライブ”って感じがして必然的にテンションが上がる。

しかもこのペンライト、柄の部分にあるボタンを押すことで色が変わるのだ。最近のペンライトって凄い…!

そうしている内に、ついにライブが始まった。
このライブは、曲を原曲通りに歌うのではなくキャストさんのアレンジやコールも入っていて独特な雰囲気で面白かった。地下アイドルのライブってこんな感じかもしれない(たぶん)

この頃にはすっかりその場の空気に慣れていたので、皆の真似をしながらコールをしたりペンライトを振ったりしていた。

ちなみにこの時、何故か思いっきり振ったわけでもないのに自分のペンライトが根元からバキっと音を立てて折れた。「べ…弁償…!?」とガクブルしていたが、特に怒らず取り替えてくれた。
優しい人達でよかった…!←

ライブ中は、キャストさんもノリノリで歌っていて楽しそうだし、ファンサのアイコンタクトもしてくれる。

そう…これぞ自分の参加してみたかった”ライブ”だ…!

正直、30分では全然足りない。あと1時間ぐらい観ていたいと思ったが、それでも楽しい時間は終わるもので、最後はキャストさん全員の大合唱でライブは締めくくられた。

その後、ライブが終わって余韻に浸っている頃、急に現実が押し寄せてきた…!Part⑦へ続く…

Part①はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part①
Part②はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part②
Part③はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part③
Part④はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part④

Arueさんがタバコを吸いに行った後、自分はキャストさんと1対1になった。
いくら相手がキャストだと分かっていても、女性とサシで会話したことなんてないので緊張する。気まずさを誤魔化すために、さらにお酒を飲むスピードとお菓子を食べるスピードが上がる。

たぶんこの時点で、普段飲み放題に行った時よりもお酒を飲んでいたと思う。

「好きなアニメはなんですか?」
気まずい流れを打ち破ってきたのはキャストさんだった。

「『進撃の巨人』とか好きです…あと、最近ぼざろ見ました…!」
そう言うとキャストさんは好反応を示してくれた。

そう、緊張して忘れていたが、ここはコンカフェ。アニメ好きが集まる場所なのだ。会話に困るならアニメの話題を話せばいい。

そこからは、会話のコツを掴んだのか、はたまた酔いが回って気が大きくなったのか先ほどよりもスムーズに会話できるようになった。

しばらくし、Arueさんが戻ってくるとほぼ同時にキャストさんが入れ替わった。どういうシステムか詳しく知らないが、もしかしたら時間制で交代するのだろうか?

2人目のキャストさんは、プロフィール帳を見せてくれて「どんなアニメが好きなのか」「趣味はなんなのか」と先に教えてくれて、好きなアニメも一緒だったことからより会話しやすかった。


さて、自分はコンカフェに来てもう1つやりたかったことがある。それは”カラオケ”だ。
基本、自分のカラオケ比率はヒトカラ9割友人とカラオケ1割。元々、アニソンバーにも興味があったので、コンカフェでカラオケできると知り、できれば歌ってみたいと思っていたのだ。


ここまで読んだ方の中には「散々ここまでコミュ障ムーヴかましといて、大人数の前でカラオケはできるのかよ!」とツッコむ方もいるかもしれない(たぶん)

だが、カラオケは唯一自分が少し得意のある分野。一度こういう場所で歌ってみたかったのだ。
それに、自分が歌う前に何人か歌っている人がいたが、カラオケ中は皆真剣に聴いているわけではなく、歌っている人を一瞥するだけで、後はキャストさんとの会話に戻っている。

こういう緩い雰囲気であれば、あまり緊張することなく歌うことができる。
選曲は流行りのアニソンにするか定番のアニソンにするか悩んだが、結局一番得意な「いけないボーダーライン」を歌うことにした。この曲なら目を瞑ってでも歌える。

コンカフェなのでもちろん採点バーは無いし、BGMの音も小さい。流行ってるけど歌い慣れてない曲を選んでいたら危なかった。

歌ってる最中はやはり皆、一瞬自分orカラオケ画面を一瞥するだけですぐにキャストさんとの会話に戻っていた。

歌い終わった後、キャストさんが「上手ですね!」と褒めてくれたが、やはりスタンディングオベーションなんてことは起きなかった。

だが、自己満足かもしれないけどちょっとした達成感がある。”コンカフェで歌う”という目標を達成したのだ。

ちなみに、この数分後に入店した客が「サムライハート」を歌った時は店内全員が盛り上がり、スタンディングオベーションが起きていた(血涙)

Part⑥へ続く…

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Part②はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part②
Part③はコチラ→オタクがコンカフェに行って来た話 Part③

コンカフェの扉を開くとそこは楽園だった。

入口前の静寂が嘘かのように、カフェの中は大人数のキャストさんとお客さんの会話で賑わっていた。

部屋の広さは、少し広めのマンションの一室ぐらいで少し狭く、人が多いからちょっと蒸し暑い。

だが、外が寒かった分、ちょうどいいぐらいの室温だ。

店の中には無数のアニメフィギュアが並んでおり、流れているBGMはもちろんアニソンとボカロ。照明はパリピ感のあるカラフルな照明だった。

オタクにとって最高の空間だ。

ついに…!ついにこの景色にたどり着くことができた…!

感動と戸惑いで立ち尽くしていると、Arueさんが席に案内してくれた。混んでいるから端の方だが、自分としては端っこの方がむしろ居心地が良い。

腰を下ろすと、キャストさんが「いらっしゃいませ♪」と声をかけてくれた。めちゃくちゃ可愛い。

この日は「猫の日」だったので、なんとイベント日だったらしくキャストさんは「猫耳彼シャツニーハイ」というコスプレ姿だった。

なんなんだ、この「俺の考えた最強のコスプレ!!」感のあるコスプレは…!?
性癖がてんこ盛り過ぎて、もはや玉突き事故を起こしそうなぐらい属性が大渋滞になっている。

しかも、そのコスプレを店内にいるキャスト全員がやっているのだ。眼福眼福…!←

「今日はどこから来たんですか?」
「2人はどこで知り合ったんですか?」


とキャストさんは自分達に積極的に話しかけてくれて、Arueさんはやはり慣れもあるのか流暢に会話ができている。かく言う自分は「元々Twitterで知り合って…」「カラオケ行って来た後で…」と一言二言しか会話が続かない…!

自分は会話に相槌を打ちながら、無言の気まずさを誤魔化すためにお酒とお菓子を食べ飲みしていた。いつもより早いペースでお酒が消費されていく。

お酒飲み放題なので、飲み干したらキャストさんに「何か飲まれますか?」と聞かれ、またお酒を頼んでしまう。「酒を飲む→酒を頼む→酒を飲む」デンジ君もビックリのアルコール永久機関が完成してしまった。

ちなみに、会話には上手く参加できなかったものの、話を聴いているだけでもけっこう楽しい。しかもキャストさんは”聴く”だけでなく”話す”のも上手い。
なんならずっとキャストさんにマシンガントークしてほしいぐらいだ。←

しばらく会話を楽しんでいると、ある問題が起こった。
Arueさんがタバコを吸いに外に出たのである。3人でギリギリ均衡が保たれていた会話…果たして自分とキャストさんの2人だけで会話は続くのだろうか…?Part⑤に続く

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